みゅーず
京都と言えば、いつ来ても変わらない良さもあるが、
いつのまにか、消えていたモノもある。
やはり、私の学生時代同様、古い伝統的なモノと、新しいモノが、共存する街という意味では、今も同じ事なのかもしれない。
たまたま 観ていた映画から、昔を思い出した。
よく行った喫茶店がいくつかあった。
その中の1つで、名曲喫茶「みゅーず」がある。四条木屋町辺りは、雰囲気が変わったなあともう何年も前から感じて、あまり通らなくなっていたけれど、その「みゅーず」も、もう12年前に閉店していた事を、今日知った。
スマホも無く、考え事したり、男女の関係無く、いつまでも語り合っていたあの頃。
思えば、いい青春の時間だった事が、今にして よくわかる。くっきりとした輪郭も見える。
みゅーずが 姿を無くしても、18才や19才の頃の私が今もそこを歩いていて、
京都の街を歩く時、
私に微笑みかけてくる気がする時がある。
私が、京都に行くと、落ち着くのは、あの頃の私に会いに行っているからかもしれない。
私だって自覚が薄いだけで、変わっているのであろう。