私があおむしに惹かれる理由
ここのところ 揚羽蝶の幼虫の観察日記の様になっているこのブログ。
虫の苦手な方には、閉口だろう。ごめんなさい。
元々 何故 あおむしに惹かれたかを改めて考察してみた。(内省モード)
・40才の時、母の突然の他界に人生初めての辛い心痛の頃、ベランダに現れた揚羽蝶に気持ちが動く。
・揚羽蝶には、亡くなった人の魂が乗るとも聞いた事があり、ひょっとしたら 母の魂が揚羽蝶になって、私を心配して
見に来てくれた様な気持ちになる。
・でも その実は、その頃のベランダには、食べた後の柚子の種を、ベランダのプランターに植えたのが育ち、それに揚羽蝶が気づいて、卵を産みに来たのだったと悟る。
その時、地上約30m、11階のマンションのベランダの数あるプランターのささやかな柚子の苗を見つける揚羽蝶の能力に驚く。
・その後、食べた後のデコポンの種を蒔いたら元気に芽を出して、少しずつ大きくなっていった。その頃は、揚羽蝶を呼びたい訳ではなくて、ただシトラス系のいい香りのする葉っぱの成長が楽しみだっただけだった。
でも、それに、揚羽蝶が気づいて、卵を生みに来るようになった。
・それからも、毎年の様に 訪れて卵を生み、その卵から幼虫が孵り、あおむしとなり、サナギとなり、やがて羽化する様子を観察する事を何度か経験する
・あおむしは食欲旺盛なので、餌として 山椒の苗を大量に買ったり、市販の柑橘系の苗は、ほとんど防虫の為の農薬が散布されているので、自分が食べた後の柑橘系の種をベランダに撒いて育てる。
強い種は育ち、それを揚羽蝶が気づくという繰り返しになる。
・ある日、ベランダに座っていたら、揚羽蝶が訪れて、怖がりもせず、私のそばで舞う経験もする。(私が育てて空へと羽化したあの揚羽ちゃん? お母さん 、こんにちは ♪って挨拶に来てくれたの?)
・そういえば、私の七五三の時の着物の柄が揚羽蝶だった事を思い出す。
・着物の模様、柄には、吉祥柄がよく使われるが、揚羽蝶も縁起の良い柄だったと思い出す。
・人生において、色々なシーンにおいて、今はあおむし、今はサナギ、ひょっとしたら揚羽蝶になれたかも!と気持ちを投影する事も出来る。
こんな理由と共に、なんといってもあおむし時代の見た目の可愛さに惹かれているのかもしれません。
サナギになる前に、とんでもない長距離移動の旅に出るところも、危険だし、心配ながらも 可愛いのです。
蝶になる前に、まるで 引きこもりの様にサナギとなって殻のなかで、じっと心を閉ざしている様に見えて、実は中で
イルージョン並みの大変化をしている事、その前は、放浪の旅の様に動き回る事、その前は、食欲旺盛に一生懸命食べる事、それが まるで
人生の様に思えたりもするのです。
食べている葉っぱは、言わば、出会った人、読んだ本、経験や教養、勉強にも思えて。
そんな感じです。
今日の私は、あおむし1号くんとリンクして前蛹みたいな気持ちです。
前蛹:もうすぐサナギになるので、体内変化が起こっていると思います。
これは、私の七五三の時の着物です。
その後 母が洗い張りに出してくれて、 反物になって、今も 和箪笥にあります。