ritsu-kokoro’s blog

日々の思いを綴ります。

今日、雨やね

今朝は雨の朝だった。 昨日、取り入れ損ねた ベランダの洗濯物を慌てて浴室に移動させた。

「今日、雨やね」 どこからか、母の声が聞こえた気がした。 もう24年も前に他界しているのに。

ふとした瞬間に、もうこの世にいない父や母や祖父や祖母の声が脳裏にリフレインする。 「おはようおかえり」は出がけの時の母の言葉。 「今日 雨降るから 傘持って行きなさい」も。 「しんきくさい子やねえ」 「ちゃっちゃっとせなあかんよ」

温かい母だった。

大きくなっても夜道を怖がる私を、お稽古帰りや駅からの帰り道、明るい曲がり角まで、いつも必ず迎えに来てくれた。

「今日の晩ご飯 何?」 「おでん」 とか話しながら、私は安心して一緒に家まで歩く。

授業参観の日には、1番に来て、振り向いたら 後ろで悠然と笑顔を向けていた母。

当時は自覚すら無かったけれど、今、母の亡くなった年齢を 2つも超えてみて、愛情深く大切に育ててもらった事がよくわかる。 いつもそばにいてくれたのだ。 私はいつも安心だったのだ。 それって とても大切な事だったのだ。 いわゆる自己肯定感を培う要素として。

今朝も 空の上から見ていそうな母に心の声で言ってみる。

「今日、雨やね」