ritsu-kokoro’s blog

日々の思いを綴ります。

弟が入院中である。

3年前の10月なかば、バイク事故でヘルメットはしていたものの頭を強打したらしく、救急車で運ばれ一命は取りとめたが、開頭手術、外傷性クモ膜下出血。そして阪大病院にある高次救急救命センターから次々と転院し、今はリハビリ病院にいる。3回頭蓋骨の一部を外し、人工頭蓋骨を入れる手術をしたが、3回目も予後が悪くチタンの人工頭蓋骨を外し、もう入れる事は無いという。 血が止まらない。肝臓が悪いのが原因らしい。

1週間前、容態が悪くなり意識レベルが下がったと連絡を受ける。驚いて病院に駆けつける。 心配したが、取り敢えず現在は落ち着いている。

高次脳障害、失語、右半身麻痺、もう退院する事は奇跡でも起こらない限り無いらしい。

目は私をわかっている様だ。左手も少し動かす。私は自分の手を弟の凹んだ頭に当ててみる。

様子を見て、場合に寄っては療養病院に転院するという。

弟の人生。 私の記憶は弟が生まれた日から始まる。 記憶が蘇る。 オルゴールメリーの下のベビーベッドで寝ていた弟。 私より背の低かった幼い頃の弟。 小学校の修学旅行から帰って来た時、具合の悪かった母の代わりに迎えに来た私の姿を見て嬉しそうに走って来た姿。 中学校の入学式の時に制服を着た弟を2階の自分の部屋から見送っていた事。

弟の笑顔。 弟の声。

どうか苦しまない日々を過ごして欲しい。