ritsu-kokoro’s blog

日々の思いを綴ります。

百日紅の花

昔、実家の庭に、百日紅の木があった。
樹肌がすべすべして、サルも滑るほどだから、サルスベリという。と、子供の頃 祖母に聞いて、へーえと思いながら樹肌を触ってみたものだった。

夏になると咲く花はとても可愛い♡ 蕾もまーるくて可愛い。

今でも、真夏を感じる花の1つである。
花の時期以外は、意外と地味な目立たない感じなので、夏、花を咲かせると 一気に華やかになる。

昨日、鴨川辺りを歩いていたら、百日紅の花が咲いているのが目に飛び込んで来た。
なんとなくハート型にも見える。
百日紅の花の前で、暫し とどまり、見つめていた。

暑い 昼下がりだったけれど、木陰から見た百日紅の花は、強い真夏の日差しと蝉時雨の似合う まさしく「夏の花」であった。
連日の猛暑ではあるが、短い時間の百日紅の花との出会いは、暑い夏気分に酔わせてくれ、私を思い出の世界にも連れて行ってくれた。

祖母が百日紅の花の横で笑っている。その隣のいちじくの木には実がなっている。
あの時の私は いくつだったんだろう。
いつも思うけれど、お墓の中に、祖父母も両親も居なくて、実家に居る感じがするのだ。
想念の中にもいると聞いた事もある。
さすれば、いつも思い出している時、私のそばにいてくれるのかな?
どうなのかな?
勘はある気がするけれど、霊感はあるとは思えない。



鴨川辺り、春の桜もよかったけれど、真夏の百日紅の花も とてもいい。
季節の光と風。
季節の花。
季節と一緒に 私も少しずつ変わる。
来月初めには、もう立秋なのである。


百日紅の豆皿










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