ritsu-kokoro’s blog

日々の思いを綴ります。

愛別離苦と節分

25年前に母が死に、 19年前に父が死んだ。 ひと月前には弟が死んだ。

昔の家族で生きているのは私ひとりになった。

私は弟の生まれた日の事を覚えている。 私は弟が好きだった。

弟が私より先に死んでしまうなんて。

弟こそ、いつか私のお骨を拾う人だったはず。 私より先に死んだら あかんやん。

4年前私が入院した頃は、心配して電話をかけて来てくれて、留守電もよく入っていた。

弟が私より先に死ぬなんて。

今 私のすべき事は何なんだろう。

11日に49日をすると、弟の家族から連絡が来た。 弟の結婚生活は32年間。

私は子供時代の弟をよーく知っている。よーく覚えているのに、誰に思い出話をしたらいいのだろう。

いや、ひとりで思い出したらいいのかも知れない。

思い出したら、想念したら、弟はそこに存在しているのだから。

今日は節分であった。 しかし豆撒きもしなかった。イワシも食べなかった。巻き寿司も食べなかった。今年の恵方がどっちなのかも知らない。かつて、柊木にイワシの頭を刺して玄関に吊るした事もあったけど、そんな事も思い出しもしなかった。 節分らしい事は何もしなかった。

それでも季節は過ぎ、立春が来る。